好きなことを仕事にしていいの?

仕事について今のままでいいのか?新しい仕事がいいのか?と悩まれる方が大勢います。どんな人でも共通しているのが、今の仕事に満足していないという点です。その満足していないのは、仕事ではなく別の場所で補填すれば足りる場合もあります。それよりも、嫌なことをしなければならないとか、嫌なことをされるというのは解決した方がいいですね。話し合いでどうにかなるのならそれに越した事はありません。それでも解決しないのなら他の場所を探した方がいいのでしょう。

好きなことを仕事にした方がいいのか迷われる方も沢山います。好きなことをしていても、必ず好きじゃないことも一緒にやらなければならない時がやってきます。それに、その好きという情熱がいつまでも続くとは限りません。それよりも、やりたいことができていないという状態の方に目を向けたらいいと思うのです。

大学の卒業生を前にスピーチをしたApple社の創設者スティーブ・ジョブズ氏は、好きなことをするようにと熱く語り伝説の演説となりました。でも彼は、好きな東洋哲学やインド旅行やお風呂に入らなかったりといったスピリチュアルなことを仕事にしていません。彼は大学時代にカリグラフィーというアルファベットのデザイン文字の授業に夢中になっていたそうです。これが将来何の役に立つかなんて本人も友人も分からないけど授業に夢中に出ていたとか。

それが後に大ヒットするアップルコンピュータの人気の理由一つ「文字が読みやすい」に繋がるのです。いわゆるコンピューターのフォントという概念を作ったのがジョブズ氏だと言われています。だから好きなことは沢山あるしそれをしていたらどう繋がるのか分からないのです。好きなことそのものが仕事にならなかったとしても、役に立つことには間違いないでしょう!

好きなことを仕事にしようと思うのではなくて、心が動かせることに正直になってみればそれが自然と繋がってくるのだと思うのです。仕事で悩みのある人は自分で決めれる裁量権がなかったり、相談や共感できる同僚がいなかったり、心が貧しい状態にあるのかも知れません。

やらなかったことを「あの時やっておけば良かった」と後悔するのが悩みの堂々巡りになるのでしょう。まずは心が動かされることに正直になることを始めてみて下さい!

と私は思うのです。